「おかあさん」と呼ばれることにも慣れてきた4回目の今回は、ルアムジャイのホームステイプログラムに初参加の学校の生徒ということで、プレッシャーがありました。 とても可愛らしい女の子二人。中学の時は全生徒が日本語を習うとのことでしたが、日本語はほぼ話せない、そして在タイ3年を超えた私たち家族ですがタイ語はほぼ話せない…それでも今までの経験もあり、楽しく過ごすことができました。
今回は夫が昇進試験直前のため、私と子供たちだけで対応することも多かったけど、浴衣を着せてヘアアレンジをしてあげたり、一緒にパンを作ったり、女子の時間を楽しめました。それに1歳の娘にご飯を食べさせてくれたり、お手伝いもたくさんしてくれて、女の子っていいなと改めて思いました。 土曜の夜ソムタムとヌアトゥンという料理を作ってくれたのですが、そのヌアトゥンがとても美味しく感動しました。好き嫌いが多い息子も喜んで食べていたので、作り方を教えてもらいました。初めて知った料理だったので、とても嬉しかったです。 難しかったことは、息子と学生のコミュニケーション。言葉によるコミュニケーションが中心になってきた息子と日本語も英語もあまり話せない学生たち、さらに学生は娘の方にぞっこんだったので息子と学生の間には距離があり、それは無理強いをすることではないと思ったので、親が息子の相手をして凌ぎました。 あとは携帯問題。天翠での娘の一升餅のお祝いの食事中、先に食べ終わった学生たちは話も上の空で机の下で携帯をいじっていました。お祝いの席だったのであまり気分が良いものではなく、ゲストで招待していた英語とタイ語が話せるベビーシッターにタイ語で注意してもらいました。ベビーシッターは「日本人はこういうことを気にするのよ。」と気を利かせて軽く伝えてくれたので学生たちも苦笑いで後味が悪くならない感じで解決しました。後で学生のFacebookを見たら、その時のことをたくさんUPしていたので、嬉しくて我慢できなかったのだな、と注意したことを少し後悔しました…。
2年間で4回も受け入れという素晴らしい経験、学生との貴重な出会いをさせてくださったルアムジャイの皆様に感謝いたします。本当にどうもありがとうございました。
残念ながら3月いっぱいで本帰国となってしまい、今回が最後の受け入れとなりましたが、4回の経験の中で学んだことを今後受け入れするご家庭へ僭越ながらアドバイスとして、以下をお伝えしたいと思います。 ①日本語能力は期待しないこと もちろん日本語を話せる子もいますが、そうでない子も多いです。日本語を話せないからといって、決してやる気がないわけではありません。日本語が話せない子ほどホームステイにより得るものが大きいと感じます。なので日本語が話せるor話せないで学生を判断するのではなく、できなくて当たり前と思い、日本語能力以外の側面で学生を見て欲しいです。 ②日本の説明についてそれほど食いついてくるわけではないこと 「日本はこうなんだよ」と話してもそれに対して期待するような反応や掘り下げて質問してくるわけではありません。一見日本にそれほど興味がないのか、と思うような反応をすることが多いです。でもそれは興味がないのではなく、理解することに時間がかかったり、うまく言葉にできないだけだったりするのだと思います。反応が薄くてもめげないで色々な話をしてあげてください。 ③学生にタイ料理を作ってもらうのはオススメです 今年は3回とも学生に料理を作ってもらいました。学生に料理を作ってもらうことにより家族側から何かするだけでなく、学生側からも、という双方向の関係になれると思います。運が良ければ今まで知らなかった美味しいタイ料理のレシピを知ることもできます。もちろん料理が得意ではない子もいると思いますが、その時は無理強いしない程度にお願いし、タイ料理と日本料理のコラボの食卓にするのも良いかと思います。 ④部分交流はオススメです 部分交流により学生もリラックスでき、また家族と学生の距離が近づきました。今年は集いで初めて会った方とも部分交流をする機会があり、それも良い出会いとなりました。オススメは初日です。学生も疲れていると思うので、早い時間から始めたり、家が近い家族と集まるなど工夫し無理のない程度に。 最後になりましたが、どうかこの素晴らしい活動が今後も続きますように!そしてたくさんのタイの学生たちおよび受け入れ家族のかけがえのない経験となりますように!!